入荷 -入荷の流れ-

φ-Conductorでは発注先からの入荷を入荷と表現しています。
入荷メニューからは、入荷予定を通知することは可能ですが、メインウィンドウでの告知は行っていません。実際の業務を鑑み、発注先からの入荷が来たことをオペレーションのトリガーにしています。

しかし、入荷すべき日に入荷しなかったことは何らかの形で通知する必要があります。φ-Conductorは当日入荷すべき入荷予定が履行されたのかどうか点検し、入荷がなかった場合は、入荷遅延としてメインウィンドウで通知します。

入荷計上において、入荷予定(発注残)とは無関係に、単に入荷したものを入力する場合もあります。業務運用として入荷を受け入れる場合には直接入荷実績を入力する機能を用意しています。

倉庫担当者に事前にどのような入荷が予定されているか、小さなことかもしれませんが、こういった情報を倉庫にも伝達することで、在庫精度の向上になると考え、入荷検品では、入荷予定の消込みで行うようにしています。

本来予定していた入荷に対して入荷されなかった場合、その対応を選択します。何らかの事情で遅延や入荷不可になった場合関連する受注伝票の点検を再手配吟味を行い、出荷に影響があるでる伝票を再手配から担当者に通知します。

 

入荷検品報告

検品作業内容

  • 【入荷検品報告】は、発注済み未入荷のデータの入荷検品の確定を行います。
  • 入荷検品時に賞味期限、ロットNo.の登録、在庫状態の指定、メモ情報を登録できます。
  • 商品によって日付管理するものは、期限管理・製造日管理・入荷日管理別に設定が行えます。
  • 予定通り入荷しなかった商品は分納・打切りといった処理が行えます。
  • 分納、入荷打切りした商品については、再手配吟味が行われます。

入荷遅延処理

発注先から入荷予定日にまったく入荷がなかった場合、φ-Conductorに対して何のオペレーションもなされません。そのため、入荷がなかったという事象が発生しません。φ-Conductorでは当日の入荷予定に対して入荷の有無の点検を行っています。

入荷がなかった案件は、翌日担当者に「入荷遅延」として通知してきます。

入荷遅延判定がなされた商品の入荷予定は自動的に「不定ステータス」に変更され、出荷オーダーは待機状態になり、発注先からの納期回答待ち状態として扱われます。

「遅延処理」によって入荷予定入力の遅延・分納がなされると、システムは自動的に再手配吟味を起動し、関連する出荷予定データから出荷不可と見做された伝票が再手配にまわります。

入荷予定修正

発注した案件について、発注先から入荷予定の変更連絡は、購買担当者に入り、発注修正という形で入荷予定修正がなされることもあれば、入荷直前のため、倉庫のほうに直接入荷予定変更連絡が入ることもあるでしょう。

入荷予定修正は、入荷予定日や数量の変更といった倉庫業務での修正作業です。

発注先を指定し、発注先からの入荷予定商品リストを表示します。入荷予定修正をする商品を選択し、修正内容を入力します。入力後、φ-Conductorは再手配吟味を作動させ、必要に応じて営業担当者に再手配を通知します。

入荷後の訂正

出荷と同様に入荷確定後に間違えや単価の変更が発生した場合、入荷訂正入力機能を利用して、入荷済み伝票の訂正が可能です。
入荷実績データがすでに債権債務システムに連携済みの場合でも、訂正データとして以下の方法で対応が可能です。

1.元の伝票に対してマイナスの入荷実績(赤伝票)を作成
2.修正後の新しい伝票をセットで再連携

これにより、債権債務システム側での追加訂正作業は不要になります。

入荷後の返品

入荷時点での検品の結果、返品した商品については、入荷計上がなされていませんので、システムにその数量は在庫に反映されていません。発注残としての入荷予定管理または打切り対象になるだけです。

ここでの返品は、入荷計上後の返品を指します。

一度入荷し、在庫としての資産計上がなされた商品を、返品することになりますので、様々な手続きがあると想定します。
φ-Conductor標準としては、単純に在庫からその数量を減算する。という処理に留めています。

入荷訂正と同様に倉庫に在庫が無い場合には返品できませんので、出荷返品等で在庫を戻したうえで入力していただく必要があります。