出荷業務
φ-Conductorでは、受注時点での手配シミュレーションによって、倉庫からの出荷については、納品便まで割当が行われていますので、納品便の出発時刻に合わせて、メインメニューが出荷処理を自動的に通知します。
以下次の手順で出荷を行います。
① 出荷便の選択
同時刻にピッキングが必要な出荷便を一覧表示。該当する出荷便を選択します。
② ピッキング作業
以下の2方式をサポートしています。
・摘み取り式:納品単位で順にピッキング
・種まき式:商品単位でまとめてピッキングし、出荷場で納品先に振り分け
③ 在庫不足時の対応
理論在庫があっても実在庫が不足している場合、以下のように自動割当処理が行われます。
・出荷不可在庫(不良・保留等)を除外
・出荷可能な数量に応じて出荷指示を再構成
④ 出荷実績の計上
出荷完了後、確定した出荷数量をシステムに実績として登録します。
⑤ 顧客・営業への通知
出荷結果は営業担当者に通知されます。
・出荷不足があった場合は「再手配」に自動通知
・営業が速やかに顧客と再調整できるよう支援します。
出荷業務-納品便・納品割当て・ピッキング
納品便の出発時間に対してピッキングのための倉庫準備時間(システム設定:「倉庫」で設定)をさかのぼった時点で、自動的にメインメニューの「出荷指示」が点灯し、ピッキングを促します。
納品便は、φ-conductor内部では、納品時間計算のための「ロジカルな便」として取り扱われており、その積載量や冷蔵車等の物理的制約は考慮していません。
ピッキングについては、納品リストに沿って納品単位に順次ピッキングする「伝票ピッキング」と納品単位とは無関係にまとめて商品集計し、その後、納品単位に振り分ける「商品ピッキング」の2方式のピッキングリストを用意しています。
出荷業務-出荷遅延時の対応
何らかの理由によって出荷遅延が発生している案件について、φ-Conductorは「出荷遅延」として自動的に通知してきます。
ここで言う「出荷遅延」とは、必ずしも顧客納期を過ぎているというわけではなく、出荷指示に対して遅延が発生したものを指します。出荷指示が発行されていることで、顧客に予め納期回答しているかもしれないと捉えているからです。
処理としては、単純に「次の便」で出荷をするか、営業担当者にこの受注案件を差し戻し、担当営業が再度手配をしなおし、必要に応じ顧客に連絡してもらうかの、2通りの処理が考えられますが、両方ともサポートしています。
出荷計上後の訂正
出荷確定後に以下のような間違いが発生した場合、出荷訂正入力機能を利用して、出荷済み伝票の訂正が可能です。
- 実際には出荷されていなかった
- 出荷数量が異なっていた
- 登録した単価が間違っていた
訂正業務は後ろ向きに思われるかもしれませんが、入力ミスは避けられない場合があるため、この機能を設けています。
また、出荷実績データがすでに債権債務システムに連携済みの場合でも、訂正データとして以下の方法で対応が可能です
1.元の伝票に対してマイナスの出荷実績(赤伝票)を作成
2.修正後の新しい伝票をセットで再連携
これにより、債権債務システム側での追加訂正作業は不要になります。
出荷納品後の返品
出荷返品の受け入れについては、いろいろな手順があります。
いきなり倉庫に返品され、それを倉庫で受け入れるケースもあるでしょうし、顧客から営業に返品の連絡があり、営業から倉庫に対して返品の受け入れ指示を出す場合もあります。また、営業からの受け入れ指示がない限り、倉庫は受け入れないという厳しい運用をされている会社もあるでしょう。
返品受け入れした商品についての扱いもいろいろなケースがあると想定しています。その場で、良品・不良品の判断をされ、良品は在庫品とすることもあるでしょうし、一定期間別扱いをしておき、良品判断がなされて在庫に反映したり、ほとんどのケースがオペミスによる返品のため、自動的に良品として在庫に戻すこともあるかもしれません。
処分の場合も一旦返品を受け入れたのちに、自社で廃棄であったり、商品自体に問題がある場合は発注先へさらに返品するケースもあります。返品については色々な業務運用があります。φ-Conductorではこれらの運用を想定した機能を用意しています。運用定義についてはお客様で整理していただく必要があります。






